今回は、今までの物理関係の本から一旦離れて、ガン治療、それも抗がん剤治療に関する本です。最近は有名人のガンとの闘病生活が話題になることも多いですが、その中でも抗がん剤治療を行う際に、知っておくと非常にためになることが、分かりやすく記されています。

 抗がん剤治療を受けるときに読む本
緑書房; 四六判版 (2015/5/28)
加藤隆佑 (著) 

ずばりタイトルの通りの本です。自分、もしくは家族が抗がん剤治療を受けることになったときに、非常に役に立つ内容が、医師の目線から患者の立場になって、分かりやすく書かれています。特に副作用に関する記述が多く、「無理をしない」「充実した生活のために治療をする」などの、抗がん剤治療をする際の不安要素となる部分を、1つずつ紹介しその解決方法を提示してくれています。また難しい用語は薬の名前ぐらいで、一般の人でもすんなりと読めると思います。

実は私も、今年に入り他人事ではなくなったため、読書を始めたこともあり読んでみました。いままでガンや抗がん剤に関する知識がほとんどなかったので、1冊読んだだけでもだいぶいろんなことを知ることができました。「つらい副作用を我慢して治療を続けるのではなく、時には治療を休んで体調を整えることも重要」というのは、私の中では「そうだったのかぁ」というほど目からうろこでした。また、抗がん剤治療以外でも、食事やメンタル面など、日々の生活の中にもガンを治す・小さくできることがあるというのにも驚きました。ガン治療には正解がなく、いろいろな答えがあるようなので、今後もいろんなタイプのガン関連の本を読んでみたくなりました。