久しぶりのファインマンシリーズです。前回の「ご冗談でしょう、ファインマンさん」の続編にあたる一冊ですが、本書ではファインマンにとっての最愛の人「アーリーン」との馴れ初めや、ファインマンの逸話で有名なスペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故調査についてをメインに記されています。

困ります、ファインマンさん
岩波書店 (1988/7/8)
リチャード・P. ファインマン   (著),    大貫 昌子 (翻訳)

私に読書を勧めてくれた人が、昔ハマって読みあさったというファインマンシリーズ、今回は自叙伝だった前作とは違い、いくつかのエピソードに焦点を絞っての作品になっています。アーリーンとの仲や病気のことなども、非常に彼らしくユニークではありましがた、やはりチャレンジャー爆発事故の調査委員になったあとのエピソードがとても面白かったです。科学とは何か、真実とは何かを追求する辺りなどは、読んでいて自分もそうありたいと思えてきます。

私ももう少し勉強熱心だったら、もっと沢山の本を読んでいたら、今とは全く違った生き方をしていたかもしれません。