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カテゴリ:本(Book) > ガン・抗がん剤

今回も、ガンに関する一冊です。手術などの外科療法、抗がん剤などの化学療法、それに放射線治療のガン三大療法とは違う、免疫療法に関する内容です。免疫療法の中でも水溶性キトサンに焦点を当てて、効能や体験談などが記されています。

ガンは免疫療法で治る
東洋出版(2003/04)
大木 幸介【監修】/景 世兵【著】
(amazonで販売されてなかったので、紀伊国屋のリンクです。)

ガン三大療法といわれる一般療法と併用する形で「低分子の水溶性キトサン」を摂取することで、免疫力を高めてガンを小さくしたり治療の副作用を抑えたりするという働きについて記されています。ですが、その内容が「ほかはダメだけどこれさえあれば大丈夫」的な書き方になっていて、非常に違和感を感じました。特に後半、沢山の体験談が載っているのですが、それも「ガンだ→調べたら水溶性キトサンがいいらしい→大量摂取→ガンが無くなった(小さくなった)」というものばかりで、まるで信仰宗教のようでした。

ただ、キトサン自体はかなり研究されていて、体にもいいということらしいので、決して間違ってはいないとは思うのですが、手術や抗がん剤でいうところの成功率などと同じように、水溶性キトサンを摂取して、どの程度の割合で回復傾向に向かっているのかとかも、データとして示してほしかったところです。

(amazonで販売されていないので、同じ著者の似たような本を貼っておきます)

前回の長い本とは違い、今回は比較的短めです。ファインマンシリーズ同様、こちらもいろんな種類を読もうと思っている「ガン」関連の本です。前のは「抗がん剤」でしたが、今回読んだのは「乳がん」に関する一冊です。解説というよりかは、著者の体験記のような内容になっています。

女医が乳がんを乗り越えた時―「乳がんです。乳房全摘です」
メタモル出版 (2011/01)
安藤 郁 (著)

前のときにも書きましたが、今年に入り私にとっては他人事ではなくなってしまった分野です。とにかく今は情報がほしくて、気になった本からどんどん読んでみようと思っています。タイトルどおり、著者である女医が乳がんを宣告されて、それを実際に乗り越えたときの話がメインのようですが、全150ページほどある内容の中で、乳がん関連の部分は、約1/3程度です。最初の1/3は著者の生い立ちというか何故医師を目指したのかなどの内容になっていて、正直読み始めたときは「関係あるのか?」と思いましたが、その生い立ちがかなり壮絶で、気づけば引き込まれていました。中盤の1/3は乳がんに関する部分で、病名の宣告から手術を受けるかどうかという迷い・葛藤などが描かれ、家族の絆のようなものにも触れています。最後の1/3は再発防止策や予防医学に関するものです。

著者の生い立ちや手術前後の内容が、私の環境と似ている部分がいくつもあり、正直かなり感情移入してしまう自分がいました。かなり複雑で数奇な運命をたどってきた著者の人生も、共感させられるものがあり、決して他人事ではないような気がしてきます。また、手術に関しては家族の大切さを著者が再認識していて、これに関しては私も「そうしたかった」という後悔のようなものがあるので、非常に複雑な気持ちです。

後半部分の予防医学ではサプリメントや食生活にも触れていて、私自身長いことサプリメントを愛用しているため、もう一度摂取しているサプリを見直してみようかなと考えています。

ガンや抗がん剤に関する知識を高めるというよりかは、医師という立場で乳がんと戦って、いまなお再発防止に努めている体験記とういう内容から、どちらかというと当事者やその関係者達に勇気を与えるような一冊に仕上がっていると思います。

今回は、今までの物理関係の本から一旦離れて、ガン治療、それも抗がん剤治療に関する本です。最近は有名人のガンとの闘病生活が話題になることも多いですが、その中でも抗がん剤治療を行う際に、知っておくと非常にためになることが、分かりやすく記されています。

 抗がん剤治療を受けるときに読む本
緑書房; 四六判版 (2015/5/28)
加藤隆佑 (著) 

ずばりタイトルの通りの本です。自分、もしくは家族が抗がん剤治療を受けることになったときに、非常に役に立つ内容が、医師の目線から患者の立場になって、分かりやすく書かれています。特に副作用に関する記述が多く、「無理をしない」「充実した生活のために治療をする」などの、抗がん剤治療をする際の不安要素となる部分を、1つずつ紹介しその解決方法を提示してくれています。また難しい用語は薬の名前ぐらいで、一般の人でもすんなりと読めると思います。

実は私も、今年に入り他人事ではなくなったため、読書を始めたこともあり読んでみました。いままでガンや抗がん剤に関する知識がほとんどなかったので、1冊読んだだけでもだいぶいろんなことを知ることができました。「つらい副作用を我慢して治療を続けるのではなく、時には治療を休んで体調を整えることも重要」というのは、私の中では「そうだったのかぁ」というほど目からうろこでした。また、抗がん剤治療以外でも、食事やメンタル面など、日々の生活の中にもガンを治す・小さくできることがあるというのにも驚きました。ガン治療には正解がなく、いろいろな答えがあるようなので、今後もいろんなタイプのガン関連の本を読んでみたくなりました。

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