今回は、久しぶりとなるファインマンに関する本です。私が読書を始めた際の最初の本がファインマンシリーズだったことと、私に本を薦めてくれた人もファインマンに関する本を一時期ハマって沢山読んだと言っていたので、私も再びファインマンに関する本を読むことにしてみました。今回はそんなノーベル賞物理学者リチャード・ファインマンの物理学者としての業績を記した一冊です。

ファインマンさんの流儀―すべてを自分で創り出した天才の物理学人生
早川書房 (2012/01)
ローレンス・M. クラウス (著),    Lawrence M. Krauss (原著),    吉田 三知世 (翻訳)

400ページ以上と長く、まだ読むことに慣れていない私にとっては読み終えるまでにかなり時間がかかってしまいました。内容としては、物理学者としての業績にスポットが当てられているためか、以前読んだ「ご冗談でしょう、ファインマンさん」と比べると、やはり専門的な単語や言い回しが多く、物理初心者の私にはかなり難しく感じました。特に物理学に関する実験や理論の解説が非常に長く言いまわされていて、もう少し端的に説明してほしいなぁと感じる部分が多かったです。ですが、ファインマンの物理に対する考え方などは、他の物理学者とは異なっていて非常にユニークで、会った人たちが皆影響を受けるということがよく伝わってきました。