前回、物理学者の自叙伝を読んだ際に、むかし物理学に興味があってよくサイエンス動画を観ていたことを思い出しました。加えて、図書館でたまたま目に付いて手に取った本の著者が、むかしサイエンス動画を観て非常に興味を引かれたマレット教授だったこともあり、3冊目はこれにしました。

タイム・トラベラー タイム・マシンの方程式を発見した物理学者の記録
祥伝社 (2010/7/27)
ロナルド・L・マレット  (著),    ブルース・ヘンダーソン   (著),
竹内 薫   (監修),    P.M.Ken (写真),    岡 由実 (翻訳)

米コネチカット大学の理論物理学教授ロナルド・マレット博士の半生を振り返った自伝的な内容の一冊です。幼い頃の出来事や、物理学を学ぶまでの道のり、その後の学者としての研究などなど。加えて、彼がどのようにしてタイムマシンの研究・開発をすることになったのかの経緯も、この本の中では重要な要素として記されています。

タイムトラベルというテーマということで、かなり難しい専門的な単語や表現などが少なくありませんでしたが、数多くのタイムトラベルをテーマにした作品に影響を受け、また偉大な物理学者たちに支えられて、辛い過去を乗り越えて今に至るというマレット教授の半自伝になっているため、読みづらいということはあまりなかったです。

この本を読んで、またあのサイエンス動画も観たくなってきました。