世界中から19人もの科学者たちが参加している巨大グループが、トカゲの尻尾が再生する仕組みに関する論文を発表したそうです。
イグアナの一種アノールトカゲの尻尾の再生のメカニズムを解明したらしい。

以下は転載です。

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それぞれ異なる日付時刻に尻尾を切ったトカゲを用意します。これらのトカゲたちを安楽死させ、再生プロセス中の尻尾から紙くらいの薄さの肉片を切り取ります。こうすることで、様々な再生段階における身体の構造がわかり、結果的にどの遺伝子がいつどのように再生に関わってくるのか、が分かったのです。

なんと尻尾の再生には326もの遺伝子が関わっており、そのうち302は哺乳類に共通して見られるものであるそうです。さらに興味深いことに、子宮内で赤ちゃんに尻尾ができる過程とは全く違ったプロセスで再生することまで突き止めました。

では実際尻尾再生のメカニズムはどのようになっているのでしょうか。まず第1に起こるのは、通常の怪我を治すのとほぼ同じ作業で、傷口を閉じ上皮組織で血管を覆います。その後10日程で、再生は始まります。神経組織が柔らかい筋肉繊維の下に張り巡らされ、その結果新たにできる予定の尻尾の部分が液体を輸送できるようになります。さらに約10日経つと、軟骨が形成され、これが小さい尻尾の骨へと変化していきます。
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赤ちゃんの尻尾とは、仕組みが真逆なんですねー。
この仕組みを応用すれば、人体を再生させる日がやってくるのだろうか…。
もしそうなれば、病気や怪我のリスクも減りますね。

■参照記事
http://www.gizmodo.jp/2014/09/post_15378.html